はじめに
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M型ライカのボディーはあまりに崇高で、
数年、いや数十年先の夢であります。
ただ、それはボディーのみならずレンズとて同じ。
せめて気分だけでも味わいたく、
ライカデザインをオマージュしたコシナのレンズ(Voigtländer)で
遊んでみよう。
という筆者の思いを如実に表す、
はかなくも切ない一句ですね。
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はい、赤バッジ「持たざる者」である私の、
赤バッジ愛を語るシリーズ第4段です。
ただ、タイトルの句でも詠みあげました通り、
M型ライカのボディーもレンズも手元にございません。
あるのはフォクトレンダーのレンズ3本のみです。
ただ、これらのデザインがいずれも
ライカの名玉たちに寄せられていることもあり、
Zfに付けたり外したりして気分だけでも味わおう、
と言ういじらしくも中身のない記事でございます。
もしお時間がありましたら、
過去3回分もご覧いただければ幸いです。
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レンズ装着
それではさっそくいってみましょう。
Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F3.5
まずはこちら「APO-LANTHAR 50mm F3.5」です。ライカの名玉「沈胴ズミクロン」にそっくりな外観です。

いかがでしょう。このZfにつけたときのハマり具合。レンズ、ボディーともに重厚感があります。またレンズのブラックペイント部がZfの軍幹部とうまく調和しています。たまりませんね、この組み合わせ。

いけませんね。レンズがシルバーとブラックペイントのツートーンですので、つい昨日発表されたZfのシルバーバージョンも欲しくなってしまいます。いけません、いけません。そんなことしていては「いつかはライカ」どころか、その前に身を滅ぼしてしまいます。

Zfを手に入れてから、このレンズとの組み合わせで持ち出すことがダントツに多くなりました。小型でありながら適度な重量感があり、絞りリングを回したときの「カチカチ」というクリック感はとても心地よいものです。さらに、ヘリコイドのトルク感も絶妙で、操作していて実に気持ちが良いのです。
また、レンジファインダー用に設けられた最短撮影距離0.7mの位置には、ごく軽いクリックが仕込まれています。Zfで使う際には直接関係のない機能ではありますが、こうした細やかな作り込みに職人技を感じ、つい嬉しくなってしまいます。
Voigtländer NOKTON 50mm F1.2 Aspherical Ⅱ
さて、お次は「NOKTON 50mm F1.2」です。M型ライカ用レンズの中では比較的大きく重く、その佇まいはもはや「アポズミクロン」や「ノクチルックス」のよう、は言い過ぎでしょうか。

フォトグラファー南雲暁彦さんが使われていた例えですが、まるで深い井戸のように光を溜め込んでくれそうです。

前述の通り、普段使いとしてZfに組み合わせているのは「APO-LANTHAR 50mm F3.5」ですが、開放f値は3.5と決して明るくありません。夕方以降の暗い時間帯ではこの「NOKTON 50mm F1.2」に付け替えます。

いかがでしょう。この貫禄。絞り値、距離指標も見やすく、ボディーのISO感度、シャッタースピードと合わせて、露出の三要素をひと目で確認できるのが良いポイントですね。

全身ブラックの落ち着いた見た目が好きです。Ⅰ型からⅡ型にバージョンアップされた際、フロントのシルバーリングが廃され、マットで引き締まった本仕様になりました。私は全身ブラックの2型の方が好きですね。
Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 Aspherical
最後に「HELIAR 40mm F2.8」です。当時ウェッツラーにあったライツ社の工場で1955年から1963年まで製造されたズマロン f5.6 28mmと非常によく似たデザインです。

真鍮製の鏡筒にブラックペイントが施されており、Zfの軍艦部の質感ともよく似合い、全体として美しく調和しています。

非常にコンパクトで、重量もわずか138gです。気軽なスナップはもちろん、撮影がメインではないお出かけの際にも、気楽に連れ出せる一本です。
感想
いかがでしたでしょうか。
今回は、Nikon Zfに手持ちの全レンズを装着し、その見た目を楽しんでみました。写りや性能とはまったく別の軸での試みですが、ある種の「エンタメ」としてご覧いただけたなら幸いです。
レンズの魅力は、スペックや描写だけにとどまりません。手に取ったときの質感や外観からもにじみ出るものがあります。とりわけ、ZfやZfcのようにデザイン性に優れたカメラでは、その楽しさがいっそう引き立ちます。
「この組み合わせも好き!」といった皆さんの声も、ぜひお聞かせください。今後の記事づくりやレビューの参考にさせていただきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。





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