4日目|ホワイトバランス:写真の色を決める重要な設定

カメラについて

なぜホワイトバランスが大切なのか?

私たちの目は非常に優秀で、蛍光灯の下でも電球の下でも「紙は白い」と感じることができます。
しかしカメラは忠実に光の色を記録するので、そのまま撮ると青やオレンジに転んでしまうのです。

だからこそ、カメラ側で「白を白に補正する基準」を設定する=ホワイトバランスが重要になります。

光の「色温度」という考え方

ホワイトバランスを理解する上で欠かせないのが 色温度(ケルビン、K) の概念です。

  • 2,000〜3,000K:ろうそくや白熱電球 → オレンジ・赤っぽい
  • 5,000〜5,500K:昼の太陽光 → 基準の白
  • 7,000K以上:曇り空や日陰 → 青っぽい

つまり、数値が低いほど暖色、高いほど寒色に写ります。

カメラで選べるホワイトバランス設定

  • AWB(オート)
    カメラ任せで一番便利。最近のカメラはかなり賢い。
  • 太陽光/曇天/日陰
    光源の色に合わせて固定。風景撮影では安定感あり。
  • 電球/蛍光灯
    室内撮影の色被り対策に必須。
  • ケルビン指定
    数値で直接コントロールできるので、自分好みの色味に追い込める。

実践:どう使い分ける?

  • 旅行や街スナップ → AWBでほぼ問題なし。ただし夕暮れや夜景では色が転ぶことがある。
  • ポートレート → 曇天モードでほんのり暖色にすると肌がきれいに。
  • 夜景・屋内 → 電球モードにすると黄色被りを防げる。
  • 作品作り → ケルビン指定で自分の「色の世界」を構築する。

RAW現像とホワイトバランスの関係

初心者にはあまり知られていませんが、ホワイトバランスは撮影後にも変更可能です。
特にRAWで撮影していれば、露出や画質を劣化させずにWBを調整できます。

JPEG撮って出し派でも「大きく外さない」ためにWB設定は重要ですが、RAW派なら「多少ズレてもあとで直せる」安心感があります。

表現としてのホワイトバランス

ホワイトバランスを「補正」だけに使うのはもったいない。
写真の雰囲気作りにも積極的に活用できます。

  • 青白い世界 → 寒さ、静けさ、孤独感を強調
  • 暖色寄りの世界 → 温かさ、懐かしさ、居心地のよさを演出
  • あえて不自然に → 非日常やアート的な印象に

例えば冬の朝、雪景色を「電球モード」で撮ると青く澄んだ世界に。
逆に「曇天モード」にすれば温かみが増して、人のぬくもりが感じられる世界になります。

まとめ

  • ホワイトバランスは「光の色を補正する」仕組み
  • 色温度(ケルビン値)を理解すると一気に応用が利く
  • オートWBで十分だが、シーンに応じて切り替えると表現の幅が広がる
  • RAWなら後から調整できるので、撮影時は「思い切った色遊び」も可能

次回は「焦点距離と画角、及び被写界深度」について解説します。

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