はじめに
写真が好きな方なら、一度は「写真をテーマにした映画ってあるのだろうか」と思われたことがあるかもしれません。
映画のなかには、カメラを通じて人生を見つめたり、写真を撮ることで想いを伝えようとする物語が数多く存在します。
今回ご紹介する作品はいずれも洋画で、ただカメラが登場するだけでなく、「写真を撮る」という行為そのものが、登場人物にとって大切な意味を持つものばかりです。
特に1位に選んだ映画は、私の大のお気に入りで、うまくいかないことが続いたり、気持ちが沈んだときに観ると、きっと前向きな気持ちを取り戻せると思いますよ。
映画を通して、改めて「写真を撮ること」の意味に触れてみるのも、たまには良いのではないでしょうか。
もしよろしければ、気になる作品を見つけてみてください。
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おすすめ映画5選
第5位:『 Smoke, 1995 』
・邦題:スモーク
・監督:ウェイン・ワン
・主演:ハーヴェイ・カイテル、ウィリアム・ハート
・登場するカメラ:ニコンFE2(35mmフィルム一眼レフ)
・視聴できるStreaming service:U-NEXT、Amazonプライムビデオ
街角のタバコ屋を営むオーギーが毎朝8時ちょうどに撮り続けるのは、店の前の何気ない通りの風景。
ただそれだけの写真が、人々の人生をつなぎ、言葉では伝えきれない感情を語りはじめる。
「同じ写真など一枚もないんだ」──そう語る主人公の静かな哲学が、観る者の心をじんわりと満たす。
日常を見つめ直す力が写真にはある、と優しく教えてくれる詩のような作品。
第4位:『 Blow-Up, 1966 』
・邦題:ブロウアップ 事件の天使
・監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
・主演:デヴィッド・ヘミングス、ヴァネッサ・レッドグレイヴ
・登場するカメラ:ニコンF、ライカM3、ローライフレックスなど(多数)
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1960年代のロンドン。ファッション写真家のトーマスは、公園で撮った何気ない写真の中に、“事件”のようなものを見つける。
ネガを拡大(ブロウアップ)するごとに浮かび上がる真実と幻想が曖昧になっていく。
シャッターを切ったその瞬間に写るのは「事実」か、それとも「想像」か。
写真が真実を写すとは限らない──そんな哲学的問いをカメラ越しに突きつけてくる衝撃作。
第3位:『 Cidade de Deus, 2002 』
・邦題:シティ・オブ・ゴッド (歓楽街の天使たち)
・監督:フェルナンド・メイレレス
・主演:アレクサンドル・ロドリゲス、レアンドロ・フィルミノ
・登場するカメラ:Canon AE-1、Nikon FMなど(時代考証的に)
・視聴できるStreaming service:Netflix、U-NEXT、Amazonプライムビデオ
貧困と暴力に満ちたブラジルのスラム街で育った少年ブスカペ。
彼の運命を変えたのは、銃ではなく、一台のカメラだった。
写真を撮ることで、自分の人生を“撃つ側”から“写す側”へと変えた彼の物語は、
実話ベースならではの重みとリアリティに満ちている。
写真には、生き方そのものを変える力がある──そう信じたくなる映画。
第2位:『 Minamata, 2020 』
・邦題:ミナマタ
・監督:アンドリュー・レヴィタス
・主演:ジョニー・デップ(ユージン・スミス役)
・登場するカメラ:ニコンF、ミノルタSR-T、ライカM3(実際にユージン・スミスが使用)
・視聴できるStreaming service:U-NEXT、Amazonプライムビデオ
日本の水俣病問題を、命を懸けて世界に訴えた伝説の報道写真家ユージン・スミス。
彼のカメラが捉えたのは、ただの記録ではなく、生きる人々の「魂」だった。
遠く離れた土地で起きた悲劇を、写真一枚が世界に伝える。
写真とは「声なき人々の声」そのものであると実感させる、胸を打つ実話ドラマ。
第1位:『 The Secret Life of Walter Mitty, 2013 』
・邦題:LIFE!/ ライフ
・監督:ベン・スティラー
・主演:ベン・スティラー、ショーン・ペン
・登場するカメラ:Nikon FM2(伝説の写真家ショーン・オコンネルが使用)
・視聴できるStreaming service:Netflix、Amazonプライムビデオ
LIFE誌の写真管理部で働く冴えない男ウォルター・ミティ。
ある日届いたネガから、“幻の最終号の表紙”になるはずのNo.25が見当たらない。
彼はネガを追ってアイスランドやヒマラヤへ旅に出る。
写真はただの記録ではない。
「心で見る」こと、そして「生きること」を思い出させてくれる、映像もメッセージも美しい現代の名作。
“Beautiful things don’t ask for attention.”(美しいものは、自分から目立とうとはしない)
──この台詞がすべてを物語っている。
おわりに
写真がテーマの映画は、まだまだ多くありますが、今回はその中から特に印象に残る5本を選びました。
どの作品も、写真を撮ることが人生や心に深く関わっていて、
カメラが好きな人ならきっと共感できるシーンがいくつもあると思います。
映画を見終わったあとに、ふとカメラを手に取りたくなったら──
それは、きっと何かがあなたの中に残った証拠かもしれません。
写真が好きな人に、少しでも心に残る一本が見つかれば嬉しいです。
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