写真の「明るさ」を決める露出は、初心者にとって最初の大きな壁です。しかし、絞り・シャッタースピード・ISO感度の関係を理解すれば、明るさの調整ぐっと楽になります。今回は、初心者でもすぐに理解できる露出の基本をわかりやすく解説します。
露出を意識することで、ただ撮るだけの写真から、自分の意図を反映できる写真に変わります。明るさの調整はもちろん、背景のボケや動きの表現など、写真の表現力が大きく広がるポイントです。
絞りの基本
絞りはレンズの開口部の大きさを調整するものです。F値とも言われます。Fの由来はFocal(焦点)です。
- F値が小さい(開放)ほどレンズが開き、明るく撮れ、背景がボケやすい。
- F値が大きい(絞る)ほどレンズが狭くなり、暗くなる。背景もくっきり写る。
ポイント
- ポートレートやペットではF1.8〜F4程度で背景を柔らかく。
- 風景や建物ではF8〜F11で全体をシャープに。


シャッタースピードの基本
シャッターの開く時間を調整します。
- 速いシャッタースピード:動きが止まる。ブレにくい。
- 遅いシャッタースピード:動きを流せる。光を多く取り込める。
ポイント
- 子どもやペットを撮る時は1/250秒以上で安定。
- 川の流れや光の軌跡を表現したい場合は1/15秒〜数秒でスローシャッター。


ISO感度の基本
ISO感度は、センサーの光に対する感度です。
- ISO低め(100〜200):ノイズ少なく綺麗に写る。
- ISO高め(800〜3,200以上):暗い場所でも明るく撮れるがノイズが増える。
ポイント
- 明るい日中はISO100〜200で十分。
- 夜景や室内はISO800〜1,600を目安に。

絞り・シャッター・ISO感度の関係
- 絞りを開くと明るくなるが、被写界深度が浅くなる。
- シャッタースピードを遅くすると明るくなるが、手ブレのリスクあり。
- ISOを上げると明るくなるが、画質に影響。
まとめると
「絞りでボケ感」「シャッターで動き」「ISO感度で明るさ」を調整してバランスを取るのが基本です。

カメラの露出を水道とバケツに例えると分かりやすいです。
水を光として、適正露出(明るさ)にするにはバケツ1杯の水が必要だと仮定します。水道から水がたくさん出ている状態は、絞りが開けられ光がたくさん通る状態です。バケツ一杯になるまでの時間は短くて済みます。これはつまりシャッタースピードを早くするというになります。
逆に、水道から水が少ししか出ていない状態では、バケツを満たすのにかかる時間は長くなります。つまりシャッタースピードは遅くなるということになります。
実践テクニック
- 逆光や日陰での撮影時は露出補正を活用。
- カメラの露出計を見ながら、ハイライトや影の飛び具合をチェック。
- 連写や構図と組み合わせると、狙った瞬間を思い通りに残せます。
まとめ
露出は、写真の明るさを決める大切な仕組みです。
絞り、シャッタースピード、ISOの関係を理解すると、光の量を自由に調整できるようになります。
次回は「ホワイトバランス」を取り上げ、光の種類による色の違いや、写真の色味を整える方法を解説します。
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