2日目|センサーサイズの違いを知ろう ― スマホから一眼まで

カメラについて

写真の画質を大きく左右する要素のひとつが イメージセンサーの大きさ です。
センサーサイズは「光を受け取る面積」を意味し、これが大きければ大きいほど、写真のクオリティは高くなります。

センサーサイズの代表的な種類

カメラの世界にはさまざまなセンサーサイズがありますが、代表的なものを整理すると次の通りです。

センサーサイズの規格寸法
(スマートホンに
対する面積比)
概要 (主な用途など)具体的な機種
フルサイズ36 × 24mm
(36.7倍)
・プロ機の主流
・性能◎
・キヤノン:R1・R5Ⅱ
・ソニー:α1Ⅱ・α7Ⅳ
・ニコン:Z9・Z5Ⅱ
APS-C23.5 × 15.6 mm
(15.6倍)
・入門機〜中級機
・性能と価格のバランス◯
・キヤノン:R10
・ソニー:α6700
・ニコン:Z50Ⅱ
・富士フイルム:X-T5・X-E5
マイクロフォーサーズ17.3 × 13 mm
(9.6倍)
・OMDSやパナソニックが採用
・小型・軽量なカメラ用
・パナソニック:GH7
・OMDS:OM-1 Mark II・
1インチ13.2 × 8.8 mm
(4.9倍)
・高級コンデジや一部のスマホ・ソニー:RX10
スマートフォン用5.6 × 4.2 mm
(1倍)
・一般的なスマホ用・ソニー:Xperia PRO-I

スマホと一眼のセンサー比較

数字だけだとイメージしにくいので、面積を視覚的に表してみます。

センサーの面積比において、フルサイズは、スマートフォンの36.7倍にもなります。この「物理的な光を受け止められる量の違い」が、画質の差を生む最大の理由です。


なぜセンサーサイズが重要なのか?

センサーサイズが大きいカメラは、主に下記3点において画質に大きなメリットがあります。

1. 暗い場所でもキレイに撮れる

センサーが大きいと、光をたくさん取り込めます。
そのため、夜景や室内のような暗い場所でもノイズが少なく、明るく自然な写真が撮れます。
例えば、街灯だけの夜道でも、細かいディテールまでしっかり写せます。

2. 背景のボケが自然に出せる

大きなセンサーは、同じレンズ・同じ距離でも被写界深度(ピントの合う範囲)が浅くなります。
これにより、人物や被写体だけをくっきり浮かせ、背景をやわらかくぼかすことができます。
ポートレートやスナップ写真で「主役が際立つ」効果を作りやすくなるんです。

3. 明暗の差も美しく表現できる

センサーが大きいと、明るい部分から暗い部分までの幅広い階調を記録できます。
そのため、青空の白飛びや暗い影のつぶれが少なく、立体感のある自然な写真になります。
例えば、朝日の光が差し込む室内でも、外の景色も室内もきれいに写せます。

まとめると、大きなセンサーは「暗い場所に強く」「背景を美しくぼかせ」「明暗差も豊かに表現できる」という3つの画質メリットがあります。
小さなセンサーでは難しい表現も、フルサイズやAPS-Cのカメラなら比較的簡単にできる、ということですね。

スマホはAI、一眼は物理

最近のスマホはAI処理や複数レンズを駆使して「見た目の良さ」を実現しています。
しかし、

  • 夜景の解像感
  • 背景ボケの美しさ
  • RAW現像での耐性

これらは最終的に センサーサイズという物理的な限界 によって決まります。

つまり、スマホは「ソフトウェアで補う」アプローチ、一眼は「ハードで圧倒する」アプローチ。
両者の違いを理解することが、カメラ選びの第一歩になります。

まとめ

  • スマホのセンサーは急速に進化しているが、それでも物理的な大きさでは一眼には遠く及ばない。
  • APS-Cやフルサイズは、暗所性能・ボケ・ダイナミックレンジで圧倒的な優位性を持つ。
  • 一方でマイクロフォーサーズや1インチは「携帯性と画質のバランス」に優れるため、選択肢として十分魅力的。

どんな写真を撮りたいかによって、最適なセンサーサイズを選ぶことが大切です。

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