世界文化遺産 軍艦島

歴史建造物・古い町並み

2023年8月18日、長崎市の軍艦島に行ってきました。

軍艦島は正式名称を『端島(はしま)』といいます。長崎港の南西約18.5kmにある人工島で、海底炭鉱として日本の近代化を支え、労働者たちが生活していた鉄筋コンクリート造の集合住宅の外観が、軍艦『土佐』に似ていることから、『軍艦島』と呼ばれるようになりました。

かつて軍艦島は石炭の採掘場で、最盛期の1960年頃には、その人口密度は世界一を誇りました。その後エネルギー資源が石炭から石油に移行し、軍艦島の炭鉱は役目を終え、1974年に閉山しました。2015年には『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』の一つとして、ユネスコの世界文化遺産に登録され、現在は国内外でも人気の観光スポットになっています。

本記事では、クルーズ船で上陸した妻と娘のレポートを掲載します。写真は全て娘がニコンの一眼レフカメラD5500と、単焦点レンズ35mm f/1.8一本で撮りました。ご覧いただければ幸いです。

We went to Gunkanjima in Nagasaki City, on 18th August 2023. This article is only about photos shot during my family trip, and explanation of spot. Sorry, almost no tourist information is included. All photos in this article were shot by my daughter. Please refer to it in your spare time.

アクセス Access

地名
Spot name
軍艦島
Gunkanjima
所在地
Location
・郵便番号 Post code:851-1315
・住所:長崎県長崎市高島町
 Address : Takashima Town, Nagasaki City, Nagasaki Prefecture
営業時間 *
Open hours *
8:30〜17:00
入場料 *
Entrance fee *
大人 Adult:3,600yen
小人 Child:1,800yen
駐車場 *
Parking *
なし (近くのコインパーキングをご利用ください)
Nothing. (Please use nearby coin parking.)
公式HP *
Official HP *
軍艦島上陸クルーズ HP
Gunkanjima Cruise website
上記は記事作成時の情報です。念の為、公式HP等で最新情報をご確認下さい。
*箇所は軍艦島上陸クルーズについて記載。
The above is the information at the time of writing the article.
Just in case, please check the latest information on the official website.

Parts with * marks are written about Gunkanjima Cruise.

撮影記録 Photos and memo

・撮影日 Day:2023年8月18日 18th August 2023
・天候 Weather:曇り Cloudy

NIKON D5500 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

軍艦島は長崎港から南西に18.5kmほど進んだ海上にあります。軍艦島というのは俗称で、正式名称は端島(はしま)と言います。

今回の旅は、娘、妻、更に愛犬と共にやってきました。残念ながらペットはクルーズ船に乗せてもらえません。故に、島には娘と妻のふたりで行ってもらうことにしました。写真撮影もふたりに託しました。本記事の写真は全て娘が撮ったものです。私は愛犬と長崎港でふたりを見送りました。

まずは島全体を捉えた一枚です。いかがでしょう。現実世界とは思えない眺めですね。

NIKON D5500 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

こちら別アングルから。

かつて軍艦島は炭鉱として栄え、その人口密度は東京都の18倍にも及んだそうです。1960年当時の数字は以下の通りです。

・東京都面積:2,188㎢ 
 ・人口:9,683,802人 
 ・人口密度:4,425人/1㎢ 

・軍艦島面積:0.063㎢ 
 ・人口:5,267人 
 ・人口密度:83,603人/1㎢ 

にわかには信じがたいですね…。

NIKON D5500 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

建物はどれも鉄筋コンクリートばかりです。正面の建物は、日本国内最古の高層鉄筋コンクリート造りアパートの30号等です。当時の最先端がこの島に集結していました。

NIKON D5500 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

テレビもその中のひとつです。

1958年当時、テレビの普及率は全国で10%程度にとどまっていたのに対し、ここ軍艦島では何と100%。軍艦島で働く鉱員の給料は高いので、当たり前のように各家庭に一台テレビがあったのです。

NIKON D5500 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

それにしても、まるで映画かアニメのような景色です。

NIKON D5500 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

丘の上の建物には、当時の重役が住んでいたそうです。

NIKON D5500 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

島に上陸することができますが、入ることのできるエリアは限定されております。建物の老朽化による崩落が相次ぎ、安全上の観点から近寄ることができないのです。

NIKON D5500 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

目の前には大きな瓦礫がたくさん転がり、その向こう側には赤煉瓦の建物が見えます。このあたりに当時の主力生産施設があったそうです。

NIKON D5500 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

鉱員だけでなく、家族も共に生活していましたので、島には小中学校や保育所もありました。運動会や文化祭も開催されました。子どもたちは、晴れの日や野球、雨の日はままごとなどをして遊んだそうです。便利になった現代社会で育った私たちからすると、過酷な環境のように思えますが、島の子どもたちはたくましく生きていたようです。

NIKON D5500 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

大人たちの娯楽もあったそうです。男性はお酒、麻雀、パチンコなどのギャンブル、囲碁や将棋に釣り、女性はファッションやショッピングを楽しみました。映画館もあったそうです。現代とほとんど変わりませんね。

NIKON D5500 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

軍艦島は1972年に採掘終了、1974年に閉山になりました。1970年代以降の国のエネルギー政策転換により、エネルギー資源は石炭から石油に移行し、100年以上続いた軍艦島の炭鉱も役目を終えたのです。

ほんの50年ほど前、人々はまだここで生活していたのですね。

NIKON D5500 AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G

建物が木々に飲み込まれています。

人々が作り上げた巨大な建物も、たった50年でここまで自然に帰るのですね…。

注意事項 Notes

・他の方々の邪魔にならぬようご注意下さい。
・写真がブレぬようご注意下さい。
・転倒せぬようご注意下さい。

・転落したり、機材を落下させぬようご注意下さい。
・夏は虫除けをご持参下さい。
・秋〜冬は防寒対策をして下さい。
・クルーズ船は揺れますので、船酔いにご注意下さい。
・レンズ、センサーにゴミが付着していないかご確認下さい。
・RAWデータをとり忘れぬようご注意下さい。

・Be careful not to disturb another people.
・Be careful not to blur the photos.
・Be careful not to slip.

・Be careful not to fall or drop your equipments.
・Take insect repellent items in summer.
・Keep warm from autumn to winter.
Be careful not to get seasick because the cruise ship rocks.
・Check that there is no dust on the lens and sensor.
・Be careful not to forget to record RAW data.

感想 Impression

軍艦島の建物は、老朽化と台風の襲来などによる影響で、崩壊が進んでいます。安全上の観点からも、上陸、観光がいつまでできるかも分からない状況です。機会があるようでしたら、できるだけ早く行かれることをお勧めします。

The buildings on Gunkanjima are falling by aging of themselves and the effects of typhoons. From a safety perspective, it is unclear how long we will be able to land and sightsee. If you have a chance, I recommend that you go early.

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