はじめに
以前から噂されていたNikon Zf のシルバーバージョンが、ついに正式発表されました。詳細はニコンWebsiteをご参照下さい。
そのクラシカルな佇まいは、往年の名機 FM2 を思わせるデザイン。ブラックモデルに比べても、より艶やかで、質感が引き立ち、アイコニックでどこか「かわいらしさ」すら感じさせます。発売開始は9月26日。さらに、ボディの人工皮革部分を有償で張り替えることができる「プレミアムエクステリア」に、新たに2色が追加されるとのこと。所有欲を一層かき立てる仕様になっています。
さて、当記事ではそんなシルバーバージョンの先行レビューをするわけもなく、ブラックで撮った信州旅行の写真をご紹介します。写真は全てAdobe Lightroomで現像しておりますが、カメラマッチングをベースに、明るさ、彩度、トーンカーブの微調整のみ行っています。JPEG撮って出しに近い描写をご確認いただけます。Zfが気になる方、購入検討中の方の参考になれば幸いです。また、同じセンサーと画像処理エンジンを搭載しているZ5Ⅱを検討されている方にも参考になるかと思います。
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撮った写真

ピクチャーコントロール:ビビッド
連日の猛暑で干上がりそうな諏訪湖です。ここまで地肌が露出しているのは初めて見ました。

ピクチャーコントロール:ビビッド
ビーナスライン沿いにあるバラクライングリッシュガーデンにやってきました。

ピクチャーコントロール:リッチトーンポートレート
リッチトーンポートレートは諧調豊かで、花撮りにも相性がいいです。

ピクチャーコントロール:スタンダード
抹茶のような緑の紫陽花がたくさん咲いていました。全体的に緑に引っ張られ気味でしたので、RAW現像時に色温度の補正をしております。
妻の斜めがけバッグには愛犬が入っております。最近は愛犬同伴でも入場させていただけるところが増え、嬉しい限りです。

ピクチャーコントロール:リッチトーンポートレート
こちらもリッチトーンポートレートです。派手過ぎずやわらかく、いい塩梅に仕上げてくれます。

ピクチャーコントロール:ビビッド
やさしい光がさしこんでおりました。透き通るような緑が美しかったので、そのままの雰囲気を残したく、露出は少しオーバー気味にしてみました。

ピクチャーコントロール:ディープトーンモノクローム
2枚のガラス扉越しにシャッターを切りました。ディープトーンモノクロームを当てると、諧調豊かな中でも適度に黒を締めてくれ、不思議な世界観に仕上げてくれました。

ディープトーンモノクローム

フラットモノクローム
ディープトーンモノクロームとフラットモノクロームの比較です。ディープトーンモノクロームは黒が締まっており、少しコントラストが高め、はっきりくっきりとした印象です。一方フラットモノクロームはその名の通り、全体的にフラットでコントラストが抑えられた優しめの描写ですね。

ピクチャーコントロール:ビビッド
こちらはとにかく派手にしたかったので、ビビッドを当て、更に全体の彩度と、赤、緑の彩度をあげました。コントラストも少し上げ、富士フイルムのVelviaに寄せたつもりです。

ピクチャーコントロール:風景
バラクライングリッシュガーデンからビーナスラインを10kmほど進み、車山高原のコロボックルヒュッテにやってきました。

ピクチャーコントロール:リッチトーンポートレート
コロボックルヒュッテで少し遅めのお昼ご飯です。屋内と屋外に席があり、屋外はペットの同伴可能です。

ピクチャーコントロール:ニュートラル
パンとボルシチのセットです。加飾していないそのままの写りにしたかったので、ナチュラルを当てました。

ピクチャーコントロール:人物
屋外エリアの先端にある席は、写真撮影専用になっていました。我が家も3人で撮らせていただきました。まるでヨーロッパか、北海道のような広大な眺めです。

ピクチャーコントロール:ディープトーンモノクローム
素敵なお昼ご飯をありがとうございました。

ピクチャーコントロール:ビビッド
お次は野辺山 電波宇宙観測所にやってきました。

ピクチャーコントロール:ビビッド
アンテナです。ミリ波干渉計です。全部で6台あります。天体の様子を細かく調査する上で、貢献してきました。アンテナは専用の移動用台車を使い、最適な観測位置に移動可能です。現在は既に科学運用を終えています。

ピクチャーコントロール:ビビッド
6台をケーブルで接続し、同時観測することにより、直径約600mの電波望遠鏡に相当する解像力を得ていたとのことです。

ピクチャーコントロール:ビビッド
こちらは45m電波望遠鏡です。その名も「よんごー」。「ミリ波」と呼ばれる電波を観測できる電波望遠鏡では世界最大級の口径とのことです。写真の左下にいるのが我が家のモデルで身長約170cmです。望遠鏡がいかに大きいか、感じていただけるかと思います。

ピクチャーコントロール:ビビッド
下から見上げると宇宙船のようで、そのまま大空へと飛び去りそうです。SF映画の見過ぎかもしれません。写真はビビッドを当て、更に空の青を強調したかったので、再度を上げています。

ピクチャーコントロール:ディープトーンモノクローム
造形だけで絵になるので、色を引き算してみました。ごつごつとした人工物の望遠鏡と、ふわふわとやわらかそうな雲を対比にしました。白飛び、黒潰れしない範疇でコントラストを上げたかったので、ディープトーンモノクロームを当てました。

ピクチャーコントロール:リッチトーンポートレート
観測所内にあった白樺の木を、何となく撮ってみました。ここでもリッチトーンポートレートを当てました。アンダーもハイライトも諧調豊かで、また何とも優しい緑を出してくれるので、それ以上特に調整する必要がないのでは?と感じてしまいます。今回の旅ではリッチトーンポートレートをポートレートのみならず、植物撮りにも多様しました。

ピクチャーコントロール:ビビッド
松原湖にやってきました。青々とした湖畔を散策中です。ビビッドを当て、そこから少し優しい印象にしたかったのでコントラストと再度を下げ、鮮やかさを残しつつ自然な緑にしました。

ピクチャーコントロール:風景
最後は松原湖のスワンボートを漕ぎながら撮った一枚です。静かな湖でカヌーを楽しまれるご家族の様子を撮らせていただきました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
ニコンZfの描写は「RAW」「JPEG撮って出し」ともにとても良いと感じます。
まず「RAWデータ」は非常に素直で、余計な味付けがされていない分、現像で自分の意図を反映させやすいと感じます。ハイライトやシャドウの階調も豊かで、後から補正を加えても破綻しない高いロバスト性を持っています。
一方で、「JPEG」の完成度も高いのがZfの魅力です。撮って出しのままでも十分に使えるクオリティがあり、輪郭のシャープさや色の自然さは、多くの場面でそのまま活用できるレベルです。特にSNSや記録用途であれば、編集なしでも公開できる一枚になるでしょう。
Zfは、RAWを素材として追い込みたい方にも、JPEGをそのまま残したい方にも応えてくれる柔軟性を持っています。クラシカルな外観だけではなく、中身の描写面でもしっかり実用に足る性能を備えている、そんなカメラだと感じます。
参考
以下に、Zfのリンクを貼っておきます。また、Zfと同じセンサーと画像処理エンジンを搭載しているZ5Ⅱのリンクも最後に貼っておきます。ご興味のある方は、是非チェックしてみて下さいね。
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